ノニとは
ノニは東南アジアからポリネシアにかけて自生する高さ3~10mほどになるアカネ科の常緑樹です。国内では沖縄地方に自生しています。ノニの学名はモリンダ・ソトリフォリア,和名はヤエヤマアオキと呼ばれます。
ノニは古くからポリネシア諸島の人々の間で万能薬として伝統的に利用されてきました。可食部分の実以外にも、葉,根,樹皮など利用できる部分が多いのがノニの特徴です。
140種類以上のビタミン,ミネラル,アミノ酸,酵素を含み伝統的に万能薬として利用されてきている植物なのである程度の健康効果はあると思いますが、過度の期待は禁物です。
ノニが良く効くのは、糖尿病、高血圧、心臓疾患、関節炎、免疫力の強化、ガンの予防などに効き目があるとされ、特にがん予防として注目が集まっています。
ノニの効能
ノニにはビタミンB群・C群などの各種ビタミンやミネラル、たんぱく質など140種類以上の栄養素が含まれていると言われています。 独特の匂いがありますが、これこそがノニの優れたパワーの素で、この主成分が体脂肪を減らす効果のある中鎖脂肪酸と呼ばれるものです。ですから、成熟して匂いの強くなったノニ果実ほどパワーを発揮する力が強いと言えます。
あるデータによると、成熟したノニ果実に含まれる中鎖脂肪酸の量は、成熟してない果実の2倍以上という報告もあります。
他には、ノニには「プロゼロニン」という物質が豊富に含まれ、これが活性酸素を取り除く効果をもち、ガンや糖尿病、高血圧を予防し、細胞の再生を早める作用をもっています。 また、ビタミンCの含有量は温州みかんの5〜6倍の量を含んでおり、果物の中では最高基準だといえるでしょう。 更に、ノニの中に含まれているスコポレチンという物質が血管を広げて血圧を下げるほか、血液をサラサラにし、心の安定をはかる脳内物質のセロトニンの分泌を促すため、不眠症やうつ病を改善する効果もあると言われています。
ノニジュースとノニサプリメント
ノニジュース
日本では、タヒチアン、ハワイアン、インドネシア産、沖縄産、クックアイランド産などのノニジュースが有名です。 現在販売されているノニジュースには、熟成したノニ果実の搾汁と、熟成した果実を醗酵させたノニジュースの2種類があります。
醗酵することによって、もとのノニの果実に含まれていた糖質やたんぱく質などが分解され、体によい成分が新たに作り出されるというメリットがあります。反面、醗酵ノニジュースは醗酵したことによりpH濃度が高くなって、低温殺菌温度を高くする必要があるなどデメリットもあります。
ノニサプリメント
ノニの効能を損なうことなくカプセル化したのが濃縮ソフトです。 果汁100%は独特のクセがあって飲みにくいという方は、果汁の栄養素を損なうことなくカプセル化したノニ・サプリメントで摂ることも可能です。 ただしノニジュースと比べると、ソフトカプセルの製造工程は高温処理です。熱に弱いノニの成分が損なわれやすくなるのがデメリットです。